わさびの昔からの機能性

本わさびは、日本原産の植物で、はるか飛鳥時代には薬草として利用されていたといわれています。また、寿司や刺身に薬味として添えられるのは、本わさびに消臭効果や抗菌効果があるためです。先人たちは、この機能性を経験から学び、現代に伝承していったのです。

 

食欲増進・消臭効果

本わさび特有の清々しい香り、つーんと鼻に抜ける辛味は、見た目にも鮮やかな緑色も加わって、食欲を増進させる効果があります。
また、本わさびを一緒に食べると、魚の生臭さが消えるなど、生活の知恵として昔から知られていました。
wsb_kounou_2.jpg

抗菌・抗かび効果

本わさびには種々の芥子油類が含まれています。
これらの芥子油類には抗菌活性があることがわかっています。 これらの成分のうち、多く含まれているアリル芥子油(辛味成分)は揮発した状態で抗菌活性が強く、食中毒菌である腸炎ビブリオ、サルモネラ、O-157などに増殖抑制効果があります。 また食中毒菌だけでなく、酵母やカビに対する作用も強いことが証明されています。
しかし、アリル芥子油がすべての微生物に効果があるというものではありません。殺菌というよりは静菌レベルの強さと受け止め、効果を過信しないことが大切です。

 

wsb__kounou_1.jpg

本わさびの抗菌・抗かび実験
かび(左)、大腸菌(右)

 

ページの先頭へ