すりおろして薬味に使う根茎はもちろん、根や茎、葉、そして花まで食べられるほど、「捨てるところがない」、本わさび。
金印は、長年にわたり、各大学などとの産学協同で、わさびの機能性の研究を進めてきました。
このサイトでも紹介している健康成分「6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート(6-MSITC)」は、本わさびの根茎に多く含まれる成分で、さまざまな機能性が見いだされました。本わさびの葉にも、非常に興味深い機能性が解明されました。
金印の研究陣は、いままでほとんど利用されることがなかった「本わさび葉」に注目し、その機能性を追究しました。
ヒトの皮膚細胞に本わさび葉抽出物を作用させ、産生されるコラーゲンの量を測定したところ、コラーゲン産生が約20%促進されました。皮膚細胞が生産するタンパク質のうちのコラーゲンを、コラーゲン量(ng/μg protein)として表しました。
肌細胞のコラーゲン産生促進作用
ニコダームリサーチ調べ
しかしながら、上記の実験結果は、本わさび抽出物(不純物を含む)でのものであり、研究陣は満足しませんでした。
その作用に関与する物質がどんなものであるか、研究はさらに続いたのでした。
試行錯誤を重ねたのち、ついに、その作用の中心となる物質をつきとめました。その物質とは、本わさび葉に含まれる10数種のフラボノイドのひとつである「イソサポナリン」でした。
イソサポナリンの構造式
ヒト線維芽細胞にイソサポナリンを作用させ、産生されるコラーゲンの量を測定し、陰性対照を100とした場合の産生率(%)で示しました。
コラーゲン産生量が陰性対照と比較して2倍以上上昇し、その作用は陽性対照として用いたL-アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩より強い事が分かりました。
イソサポナリンのコラーゲン産生促進作用
(日本農芸化学会2007年度大会)
金印は、コラーゲン産生促進能力に優れたイソサポナリンを高濃度抽出することに成功しました。